コラム
シニア期のあれこれ

シニア期のあれこれ ④シニア期の排泄の介助

看護師の渡辺です。今月はシニア期の排泄についてお話しします。

屋外でしか排泄しなかったり、決まった揚所でしか排泄しなかったコが、「なんでこんな所で?」という排泄の失敗からシニア期は始まってきます。

最初は、毎回のことではないため、老化だと気付く飼い主様は少なく、つい叱ってしまうでしょう。それから、どんどん排尿間隔は短くなり、鳴いて外に行きたいと要求され、その都度、屋外に連れて行くのが負担(特に冬場の夜間など)になるといったご相談が多いです。
そのため、部屋の中での排泄や小さい頃からオムツヘの抵抗をなくすことが大事なのですが、屋外での排泄を習慣化してしまったシニア犬にとっては、今からこれをしつけし直すのはなかなか難しいのが現状です。

でも、もし、屋内で排泄してしまっても、叱らずに、これはチャンスと思いしっかりと褒めてあげてください。
褒めることで、少しでも屋内での排泄がダメなことじゃないことを教えることが負担を少なくする一歩につながります。
さらに、シニア期が進むと、歩行がままならなくなり、排泄の姿勢がとれなくなると、飼い主様の時間や体力といったご自身の負担はさらに増えてきます。

そのためにも、室内での排泄やおむつをつける練習を早い段階から取り組むことをお勧めします。

オムツもワンちゃん用、人用を使い分けたり、個々に合わせた工夫が必要です。
練習を始めてみたい方はご相談下さい。