コラム
シニア期のあれこれ

シニア期のあれこれ ③シニア期の食事について

看護師の渡辺です。今月はシニア期のお食事についてお話しします。

シニア犬 食事

当たり前のように食事の催促があり、器を置けば食べるといったごく自然な流れだったことが、いつしか「ここにあるよ」と声をかけ、場所を教えてあげないと食べれなくなったりします。
そんなことが増えてきたら、食事の工夫や介助を考えていきましょう。

まずは、食器を置く高さです。床に置いて食べる姿勢が辛くなってきますので、食器を今までよりも高い位置に置いて、食べ方の違いをみてあげてください。
次に、食器やフードの形状です。食器の底のふちにフードが残るようになってきたら、舌の動きが衰えてきたサインです。食器の形状を底が丸みのあるものに変えてあげると食べやすくなります。
また、フードをふやかしたりして、盛り付けを器の真ん中で山盛りにすることで口に入りやすくなります。
最期に、食べる姿勢の維持です。食べている間ヨロヨロしたり、足元が滑り体勢が維持できないと、食べるのを諦めてしまう事がありますので、足元には滑り止めのマットを敷いたり、壁に寄りかかって食べれるように食事揚所を変えてあげるといいでしょう。

以上、簡単にあげましたが、ワンちゃんの体型やその時の状態によって方法は千差万別でこの他にも色々あります。
もっとシニア期が進むと注射器のような物で食させたりといった介助も必要になってきます。個々に合わせたアドバイスも出来ますのでお気軽にご相談頂けたらと思います。